猫を殺すなんて最低だな<愚衆>

「猫を殺しちゃいけません。」
「えーなんで?」
「駄目なものは駄目」


http://d.hatena.ne.jp/kagami/20060824#p2

http://anotherorphan.com/2006/08/post_369.html(リンク切れ)


かれらの一連の言説を見ていて私にはどちらの方にも違和感を感じてしまいました。


子猫を殺すのをやめろと声を上げる奴らは愚衆です。確かに愚衆なのです。
だって愚衆でない条件というものは自分の感情が誰かにコントロールされていないかいちいち考えることであり、自然な感情に単純にしたがってはいけないからです。さらに言えばそんなことをいちいち考える人たちは、そんなにはっきりと「猫殺しは駄目だ。」と言い切ることは避けるでしょう。



愚衆とはなんでしょうか。



政治は一部の血族に独占され、行政は天下りと自分の金のことしか考えていないため企業と癒着し、マスコミと言えばこれまた金のことしか考えていないのでカネをもらっている企業のことはけして悪く言わず、都合の悪いことは隠しどうでもいいことにだけ人に注意をそらして騒ぎ立て、裁判所はなぜかそのマスコミの作る世論とやらに迎合する。


これらを支配するパワーは何か。言うまでもなくそれはカネです。


カネというのはちからです。
ときにそれはその収束のされやすさから、人を宇宙に送ったり地震の起こった地域を助けたり災害から身を助けてくれたりします。
しかし同時に債権者を自殺に追い込み、あらゆる組織と人間を腐敗させ、全てのものを商品にしてしまうために人間を人間でなくし、子ども達を商品として使い捨てし、今も大勢の人を殺しています。

なんで1秒に3人子供が生まれるのかっていうと、子供=お金だから。作物だから。安い労働力だから。
http://d.hatena.ne.jp/orangestar/20060808


さて愚衆もただの力です。
愚衆は発展するとファシズムになり、ユダヤ人を虐殺し、ブルジョワも虐殺し、マイノリティーを抑圧し政治を私有化させます。人権を無視しマスコミを支配し言論を弾圧します。
しかしあえて言いたいのです。
愚衆は時に、古くは圧制から百姓たちを解放し、植民地支配からの脱却の原動力となり、また人権を獲得し、人々を終わりのない貧困から救うちからも持っているのです。
それはおそらくカネの腐敗を破壊しうる唯一の力と言っていいのではないでしょうか?


愚衆=悪
だなんて
カネ=悪
と同じくらい短絡的な思考ですよ。
愚衆の危険性はカネと同様その方向性のみによって決まるのであり、「愚衆だから駄目」だなんて脊髄反射的な思考をする人自体が、「コントロールされた愚衆」であり、「危険な愚衆」なのです
ですから愚衆がどうとかいっているBさんとkagamiさん自体が2人とも愚衆だったのですね。


支配者側が被支配者側にまとまられては困るから、
大勢まとまる=愚衆=悪
というイメージを刷り込む。ということはあながち考えられない話ではないのでは?


さてこの場合、猫殺しに反発する愚衆たちは、基本的にコントロールされた愚衆ではありません。
彼らは感情の愚衆たちです。


私は猫を殺してるなんて新聞で言われると気分悪いですし、子どもに何で猫を殺したらいけないんだ?なんていわれたときにこれで正当化されると嫌なので、この愚衆を応援しましょう。
愚衆万歳です。