なぜ本を沢山読む人が馬鹿なのかやっと分った。
いますよねえ、小説を一日三冊とか平気で読んでしまう読書人。
素直に凄いと思っていたんですけど、良く考えたらそれって読書って言わない。
それは速読。
小説の一番大事なところってなんだと思います?
まあ色々あるんでしょうが、小説が作家の心象を写すものであるのならば、文体、文のリズムは決して無視できない要素であるはずです。
それは会話で言えば話し手の表情であり声の高低です。作家がどのようにそのテキストを語るか、その語られ方は時には中身以上に重要だといえます。
荒筋と同じとまではいかないけれど、速読する人はテキストの重要な部分を読み落としている、といえるでしょう。
ですから、彼らは読書にかける時間の大部分を無駄にしているのです。
フィクション洋子
全てのテキストはフィクションへ近づいていく。
全ての情報は、生れ落ちた時からだんだんと、フィクショナルになっていく。
例え事務的な書類だろうと、新聞の記事だろうと、飲み屋の伝票だろうと、なんだろうと。
例えば二百年経ったとする。うん、たった今経ったとする。
その書類を、記事を、飲み屋の伝票をその他どんなテキストでも、空想される幻でしかありえないそのテキストが書かれた過去を、現実だと認めることのできる人が死に絶えたとき、テキストはかなりフィクションになる。
でもまあ小説程度のフィクションだ。たいしたことはない。
―ところで、ある人が言うには、漢文を読むときは何も考えず、自分を空にし、文字が語りかけて来るのを待つのだそうだ。―
いや、むしろテキストはフィクションになることを希求している。
あらゆる偏見、先入観、イデオロギーから脱し、まとわりつくあらゆる説明の入った付属ファイルを削除し、本来の自分だけになることを望む。もちろん作家はすぐに死ななければならない。そして忘れ去られなければならない。それからどんどん時代が過ぎ、テキストの生まれた時代は忘れ去られる。その後、テキストは、ゆっくりと砂が崩れるように、そのタイトルから失い始める。その頃には、とっくの昔に、テキストに書かれた言語を使用する人間はどこにもいないのである。
それを追う様に、テキストから言葉の意味が消えていく。それは本当にゆっくりと、まるで海が静かに無くなるときのように。
やがて、テキストは何か絵のようなもの、になる。
誰もいなくなった地上に何かの象形が描かれたよく分らないものが落ちている。
「将来の夢は?」
「エイリアンがやってきてあたしを見つけるまで生き残ることです。」?
異星起源の生命が、テキストを発見して、どんな意味を読み取るか?・・・実はテキストの中身というのは、この、エイリアンが読み取ることのできる言葉だけだった。
そういえばこれは文学のテーマでもあった。
(題名は内容と関係ない)
コイルの巻き数をふやしても電磁石のパワーは変わらないのです。
学校では電磁石のパワーについて、
<電流かけるコイルの巻き数>
と教えられると思います。
これをみるとたしかに電磁石を強くするにはコイルをまく数をふやしたらいいということが本当のことに聞こえます。
でもコイルをまく数をふやしただけでは、電磁石のパワーは強くなりません。
なぜかというと電気の性質がじゃまするからです。
教科書には電流と電圧と抵抗(ていこう)について
<電流かける抵抗は電圧>
ともかいてあります。かいてなくてもそうなんです。(電流と電圧と抵抗については説明しません。)
それからもう一つ。電線の抵抗には、
<長さ割る太さが抵抗の強さ*1>
という決まりがあります。
これらは電気の流れる電線ならどこにでも当てはまる電気の性質です。
もちろん電磁石のときも当てはまります。
電磁石のときは、
抵抗は電流の流れるコイルにあります。
電圧は電磁石につないだ電池なんかの電圧です。電池に1.5Vとか書いてありますがあれの事です。
じゃあ、たとえば、
コイルをまく数を二倍にしたとします。
コイルの長さが増えた分だけコイルの抵抗も強くなるので、
まき数を倍にすると抵抗も倍になります、
そして
<電流かける抵抗は電圧>
なので抵抗が二倍になると電流は半分になります。
<電流かけるコイルの巻き数>が電磁石のパワーですから、
コイルのまき数が倍になるかわりに電流が半分になることになるので、
結局パワーは変わりません。
つまりいくらコイルのまき数をふやしても、その分だけ電流がへってしまうので
<電流かけるコイルの巻き数>はかわらないんです。
だから、電磁石のパワーはコイルのまき数を増やしても強くなりません。
そういうわけなので、
コイルのまき数いがいを変えないかぎり、
電磁石のパワーはコイルの巻きすうが何まきでも変わりません。
たとえ一まきでも100まきでも同じです、しんじがたいことでかもしれませんが
実際そうなので仕方がありません。
参考
るるるる
*1:実際には長さ割る太さかける定数です。