なぜ本を沢山読む人が馬鹿なのかやっと分った。


いますよねえ、小説を一日三冊とか平気で読んでしまう読書人。
素直に凄いと思っていたんですけど、良く考えたらそれって読書って言わない。
それは速読。


小説の一番大事なところってなんだと思います?
まあ色々あるんでしょうが、小説が作家の心象を写すものであるのならば、文体、文のリズムは決して無視できない要素であるはずです。
それは会話で言えば話し手の表情であり声の高低です。作家がどのようにそのテキストを語るか、その語られ方は時には中身以上に重要だといえます。


荒筋と同じとまではいかないけれど、速読する人はテキストの重要な部分を読み落としている、といえるでしょう。
ですから、彼らは読書にかける時間の大部分を無駄にしているのです。


よって馬鹿。