女物の服を合わせる男
ところで服屋っていうのはいつも思うんですが、メンズとレディース両方入ってるところに初めていくと、いったいどこまでがメンズでどこまでがレディースなのかわからないから、
―この次の列もメンズだっけ？レディースだったら気まずいから通るの嫌だなあ、でもメンズなら一通り見ときたいし行ってみよう、あ、やっぱレディースじゃん、でも急に引き返すほうが変だし通り抜けよう……
ってなるのがいやなんですよね。わかりやすく標識作ってくれればいいのに。それとも私がナイーブ過ぎるのか。
今日私はユニクロに買い物に行きました。その時もこういう感じでレディースの列を通っていました。ふと、目のやり場に困りながら歩いていた私の目に止まった人が。茶髪のイケメンっぽい兄さんです。ギャル男というには少し目が鋭い感じで、ジーンズに黒いジャケットをきていた気がします。さてその男はひょいとシャツをとると、鏡の前で自分に合わせ始めました。
もちろんレディースです。
ちらちら見る私。合せていたシャツを戻して、服の列を物色する男。
ああやっぱりそうか。と私は思いました。
常々思っていたのです。
メンズとレディースの差というのはどれほどのものなのかと。気に入った服であればべつに男がレディースを着てもかまわないんじゃないのかと。だってシャツとかジャケットだとメンズでもレディースでもほとんど違わないし、胸だってほとんどない人もいるし（失礼）とにかく着て似合う場合だって十分に考えられる。逆にひらひらのついたフェミニンなメンズもあったりして。
そういえばこの間も靴屋でリーボックのスニーカーが気に入って、これサイズないですか？と店員に聞いたらレディースですって言われたし、靴にレディースもくそもないだろと思うんですが、まあこれは靴。
とにかくレディースとメンズの境をきっちり決めてしまっているのは、選択の幅を狭めるだけなのではないのか。ていうか男でも着れるのにレディースと表示したりその逆のことをしたりするのはなんかおかしくないですか？
ユニクロでそのようなことに瞬時に思いを巡らせて、やっぱりそうだ 普通に男がレディースの服を似合うかどうか試すことだってあり得ることだ（私はそんな度胸ないですが）と思ってたんですが。
件の男、あとで見てみると彼女の連れでした。
なんだ。
ちなみに石田いらさんの「４ＴＥＥＮ」には女ものの服を仕立て直してきている男の子が出てきてました。そのこ結局ゲイだったんですが…（女物着てるからゲイって連想が生じるのはあんまりよくないですね…）
あと嶽本のばらさん（♂）は、乙女なのでレディースのロリータ系の服も着ます。彼の本は素晴らしいのでみんな読みましょう。
参考
【レディースの服で男性が着てもわからないもの】 若い人向けの… - 人力検索はてな
着れないんですか。のばらさんはどうやってるんだろ。
これはあんま参考じゃないですね。類推？
