ブックマーカーはおもしろいエントリーをブックマークするな。

ブックマーカーはあくまで他人に読ませたい文章をブックマークすべきです。
名前が「ブックマーク」だからってお気に入りのサイトを登録するのは間違っています。
インターネットの唯一の長所は多様性を生み出すことですが、そのようなブックマークはインターネットの多様性を殺してしまうだけです。


そういう意味ではグーグルは間違っていたかもしれません。

淘汰が発展しそれがある程度固定される仮の勝者を作ってしまうくらいなら、淘汰を常に途上のままにおいておかないといけません。
(過去記事「ブロガーは権力を持ってはいけない」

メディアの世代交代が起きていること、つまり既存のメディアが傾いていることの核心は「大規模・大量画一性」が支持されず、技術的にもそのアンチテーゼ「小規模・多様性」が可能になったことにある。

グーグルやソーシャル・ブックマークなどの新しいウェブ技術が「みんなが同じ『みんなが注目しているもの』を注目する」という方向に行くなら、ウェブも同じ運命をたどるだろう。

この新しい世界を栄えさせるためのキーワードは「構造化」ではなく「ぐしゃまら」。多様性の本質は未定義・未整理・未分類を含むこと。隅々まで管理された学校ではなく、土もぶよぶよの原生林。知識を論理的に整理した優等生ではなく、天才のうそっこ歌。誰も作者が信じられないほど、作者がめちゃくちゃにふるまうとき、人はついに作者を見ることをあきらめ、そして、情報は、自立する。検索しにくく、分かりにくく、一貫性に欠け、気まぐれで、ユーザビリティの低いコンテンツ運用を意図的にやる実験が必要だ。各コンテンツは、多数派の好みを考慮した穏和なスタイルではなく、読者を選ぶアグレッシブなスピンを持つべきだ。

そのような実験は、「進んでいる人」からは、時代に逆行した混とんに見えるはずだ。ちょうど、マスメディア社会を信じる人に、インターネットが信頼できない混とんに見えるであろうように。
http://www.fairyland.to.marybell.org/articles/2/21/#d60531Web マイナス0.9への中書き)

ぐしゃまら、て…。