携帯小説

タン塩

「つまりさあ、俺が研究しているのはな、」 男はタンに塩を振りながら語りだした 「タンっていうのは舌だろ舌。牛の舌なわけなんだけど、どうやって作るか知ってる? ああそうそうタン牛っていうのがいるのね、タン作る用の奴。一見ただのホルスタインなんだ…

荻神さん

手がべたべたしてきたので、砂で洗う。 その手で体操服を触ったら、きょうに合わせて母親が洗ったばっかりなのに汚れてしまった。 別につまらないわけではないけれど、運動会は特別に楽しいということもない。いつもと同じだ。 トラックでは上級生が徒競争を…