めんヘルを憐れむ歌

メンヘルのきもさは、自分が特別で個性的な人間であると思われたいがために他人が特別で個性的だとを思いそうな行動をわざとしようとする、恣意性からくる。
そして日本ではいろんな理由で、「特別な人間」イコール「社会からずれた人間」ニヤイコール「狂人」
という規定概念が存在する。
だからみんなちょっと狂ったようにふるまって気軽に手首切ったり絶望したりするわけだけど、他人から見たらとっても馬鹿らしいんですよね。ましてそれを他人に押しつけたり迷惑をかける人間のウザさは言うまでもない。
だからめんヘルは早急にこき下ろして笑い物にしてやらないと、と思うのは自然な感情なんだと思う。
でもそれは割とダメだろ。
なんでかって言うと、狂人の真似をすることで本当に狂ってしまう場合があると思うからね。最初はどういう始まり方であれそういうのは治療しなきゃって意味で病気じゃ?


ていうか特別な人間な人間になりたいと思うのは自然な感情だし、それが学問とかスポーツとか芸術とかに向えば単なる向上心である。そうやってがんばれば社会の発展につながる、つまり「健全な社会」の枠組みの中でも特別になろうとする感情は有効なものである場合があるしむしろそういう感情をうまく引き上げてあげられるのが良い社会だと思う。しかし今の社会はそれがうまくできていない。


そういうわけでメンヘルは、特別な人間は頭がおかしいという偏見とリーガルな方法では特別になれるわけないっていう諦念の被害者でありますし、さらに最初は仮病だったとしても今はどうかわからないので丁重に扱う必要がある。