最近邦楽の歌詞が道徳の教科書化してるのが耐えられない

世界に一つだけの花」のあとの頃から「お母さんありがとう」系の歌がでまくったり、いやな予感がしてたんですが、最近まるで「心のノート」だか「倫理の教科書」からぱくったみたいな歌詞の歌が増えて困っています。


私は別に、愛が大切だとか目の前の人を愛そうだとか命は素晴らしいとか無駄な人生なんてないとか皆が居たからやってこれたんだとか皆優しくなったら世界はもっと良くなるだとか、ということが馬鹿らしいとかくだらなくて笑えるとか思っているのではないんです。


勿論愛は大切です。それを歌うのもいいことだと思います。
ただ、クッッサイんです。
なんだかもう正視できないくらいクッサイです。座して聞くことが耐えられないのです。聞いてると片腹痛くて、こっちが恥ずかしくなってくるほどです。


繰り返しますが、愛や平和を歌うことが馬鹿らしいから歌が片腹痛いのではないんですよね。(イマジンは好きです。矢井田瞳は無理です)じゃあなぜかというと、どうも楽曲のレベルと内容の壮大さとのただならぬギャップが、この不快感を発生させているような気はします。


それに私にはなぜかその歌詞が「まっかな嘘」にしか聞こえないんです。「てめえらが愛なんて言ったってどうせ上辺だけだろ。」というような成功者に対する理由のない反感も根底にあるかもしれません。しかし実際、どうも私は「嘘つくんならもっとうまい嘘をつけよなあ。」という作詞者に対する情けなさを感じているようです。


おかげで最近ラジオを平穏な気持ちで聴くことが出来ません。だっていきなりそんな曲が流れ出したりしたらはらはらして仕事に手が付きませんから。
アイポッド買おうかなあ。