ブロガーは権力を持ってはいけない

「作者」を英語に訳すと「Author」です。これと音の似た言葉に「Authority」と言う言葉があリますがこれは「権力」という意味です。
さあこれが同じ語源からきているのかどうかとかは私にはわからないんですが、しかしそれは別にして「作者」というものが権力を持っているというのはすんなり納得のいくところです。
一人の人間が大勢に対して一方的に情報を送るのが「作者」ならそこには「権力」が生まれるからです。


多くのブロガーは「作者」ではなくて「筆者」です。つまり英語に訳したところの「Writer」ですね。
ライターには誰でもなれます。しかし一体どれくらいの人気ブロガーになれば「作者」として権力を持てるでしょうか。


(「ウェブ進化論」の言葉を借りれば)ウェブは情報で「淘汰」の起きる仮想空間です。
だとすると「作者」になる人は情報の淘汰に生き残った人ということになるでしょう。
ある程度権力を持つほどに淘汰に勝った強者。しかし淘汰が完全でも彼はけして完全な強者とはいえません。


淘汰の起きる仮想の空間を淘汰の起きる現実の空間にたとえると、それは進化論の世界です。
恐竜について考えるとわかりやすい。
恐竜はある時は淘汰に勝ち続け繁栄しましたがある時滅びました。
彼らが一時的には勝者に見えたけれど、実は敗者だったのだと「淘汰」は示したわけです。
だとすると私たちは淘汰においてどの時点でも誰が勝者なのか断言できいないということになります。
だって淘汰と言うのは実は無限遠の未来において本当の勝者を選ぶ仕組みにもともとなっているモノだからです。
しかし「極限値」は現実にはいつも決して達成できない値なのです。


ウェブ上の情報の質を淘汰によって一定以上に保とうと思ったら、出来るだけ仮想空間に「権力」を作らないことです。出来るだけ分散させるのです。
たとえるなら「恐竜が繁栄しそして滅びる時」その間に淘汰の質に波が出来るだろうからです。
淘汰が発展しそれがある程度固定される仮の勝者を作ってしまうくらいなら、淘汰を常に途上のままにおいておかないといけません。


というわけである程度人気が大きくなったブロガーは今すぐそのブログを閉じてどっかに潜伏しましょう。
淘汰を正常に働かせるためです。どんなに名残惜しくてもアフリエイトで儲けたくても今すぐ閉鎖しなさい。そして一からやり直してください!
そうしたら人の流れがもっと流動的になって余り人の来ないブログとかにもアクセスが増えるんじゃないかとイチ不人気ブロガーとして切に願っている所です。