どっちでも変わらないものリスト「愛国心」

私は日本人が大好きで日本人こそ至高の民族だとか勢いで言っちゃいそうな人間なんですが、それが愛国心かと言われるとよくわかりません。
私のコレは愛国心でしょうか?それともただのナルシシズムでしょうか。
ただわかっているのはそんなのはどちらでも大してかわらないだろうなということです。


愛国心を学校で教えるとか言う話があるようですがコレがどういう結果を生むのか三つ考えました。

  1. 子ども達に美しい献身の心を与える。
  2. 偏狭なナショナリズムによって国家に扇動されやすい人々を大量生産→中国韓国化→戦争
  3. 大切なものが何もないかわいそうな子ども達に心のよりどころを与える。


美しい心とかを身につけた子どもが育つかって言うのはひとえに親(とその次に先生)の責任ですよね。ちょっと愛国心を教えるくらいじゃ無理かな。
じゃあその次はというと、韓国なんかは教育によってコントロールしようとした世論が暴走した結果逆に政府が世論に押し切られて、どつぼにはまり込んでいるように見えて痛々しいですよね。あんなふうになるのは嫌です。
でもどっちにしろそういう風になることはないんでしょう。戦前の日本がそうだったじゃないかと言われるかもしれませんがあの頃の日本は今よりもずっと貧しかったのですから。
腹が減っては戦は出来ぬとはいいますが本当に腹がいっぱいの人は戦なんてする気にはなりません。衣食住足りてじゃあ何で外国とけんかしなきゃいけないんだと言われて、昔習った愛国心を持ち出されても欲望に根付いていない(よく言うと生活に根付いていない)そんな概念では結局は夢中になるほどの動機にはなりません。
思うに戦争をしたがる人というのは大体めっちゃくちゃ大金持ちか貧乏人ではないでしょうか。大金持ちは戦争でさらに大もうけできるのでいつでも戦争したいわけです。彼らにもうお金十分持ってるんだから戦争しなくていいじゃん、と言うのは無駄なことです。お金が十分あったら満足するならもうとっくの昔に満足しているはずなのに満足しなかったからこそのめっちゃくちゃ金持ちなんですから。
じゃあ貧乏人はというと貧乏人は普通にお金がいるということと、自分が貧乏だという不条理に怒っていてそのため敵を欲しているので、国家が敵を作ってくれるとそれに乗っかりたがるからです。
誤解されないように言っておきますが、この貧乏人というのはあくまで主観的に貧乏だと言う話で一般的に貧乏だからって敵意を持ちやすいということじゃありません。
例えば元々年収五億円だった人が五百万円になったら貧乏になったと思いますが、元ホームレスが年収五百万円になったらむしろ金持ちになったと喜びはするかもしれませんが残念がりはしません。要するに人によるっていうことです。極論、自分で貧乏だと思ったら貧乏ですから。(そうするといくら儲けても満足しないめちゃくちゃ金持ちは実は底なしの貧乏なんじゃないかというそれっぽい話が思い浮かびました。)
そして日本を見ると自分を中流だと思っている人ばっかりじゃないですか。
この調子じゃ日本がナショナリズムで染まる見込みはありませんね。そのためには愛国心の前に格差をもっと広げることをオススメします。

と言うわけでもう二つの可能性が消えてしまいました。
最後の一つ

  1. 大切なものが何もないかわいそうな子ども達に心のよりどころを与える。

はどうでしょうか。現代は心のよりどころを持ちにくい時代だとはどこかでよく言われていそうな気がします。
ニヒリズムに犯される前の子ども達に愛国心を与えればとびっきりの愛国心原理主義者が出来上がるかもしれませんよね。そんなことになったらかれらの存在理由は愛国心ですから、きっと日本を少しでも否定されたらヒステリックに怒ったり日本の敵といわれるものを問答無用で罵倒したりするでしょう。
しかし基本的にはよりどころのない「かわいそうな子ども達」ですから・・・
余り自分に自信を持っておらず消極的な性格で趣味もインドアに偏り勝ち、勿論軍隊に入るなんてもってのほかていうか誰かとけんかになって殴りあいとかすると負けるから、そうだ自分の信じることをまずは出来ることからやっていこう。よしじゃあまずインターネットなら得意だから左翼的な間違った意見を言っている人たちを啓蒙するために掲示板に意見を書いたりブログにコメント付けたりするか。と言う具合にしてるうちにいつの間にかネット右翼と呼ばれるようになって逆に叩かれるようになったりして・・・。

もうコレくらいで勘弁してください。私が思うのは大切なものが欲しいと思う人は与えなくても勝手に手に入れてしまうということと、愛国心を教科書に書こうが書くまいが愛国心原理主義者は大して変わらないと言うことです。
ああ結局三つとも消えてしまいました。


教科書で愛国心を教えることについてどう思うかですか?
そんなものはどっちでも変わりません。