オタク蔑視

いまさらマスコミがオタクに媚をうったり持ち上げたりして、テレビでもアキバとかメイド喫茶とかがよく映るようになって、オタク市場がすごいとか、アニメとMANGAが海外で馬鹿受けだとか、コンテンツ産業がなんだとか、別にいいんですが、しかしこれまでオタク叩きしまくってくれたおかげでアニメじゃないテレビをおもに見ている人たちはどうもオタクへの嫌悪感が抜けてないみたい。
しかしアニメじゃないテレビをおもに見ている人からしたらオタクって云うのは、宮崎駿だとか押井守庵野村上隆とか有名なオタクの代表みたいな人らじゃなくてもっと身近にいるアニメとゲームのテレビをおもに見ている暗いオタクちゃんのことで、どうもマスコミのオタクブームはその人たちのフォローになってない気がする。大体オタク叩きで犠牲になった人って言うのは、通信簿で「もっとみんなと話しましょう」とか書かれて、人付き合い苦手だから家で一人遊びしてたたら、とりあえずは同じ趣味の人とは仲良くするようになってでもそれ以上人脈広がらないから仲間内だけでおしゃべりしてるうちに、仲間内でしか分らないオタクの喋り方を身に着けた人じゃないか。それか、小学校の時はみんなアニメ見てゲームしてるのがノーマルだから、中高でアニメとゲーム(おもにアニメ)卒業できなくて周りから浮いて、同じコースに行った人とか。
それは要するにオタクのことでオタク叩いてるんだから当たり前なんだけど、普通の人から見たらオタク叩きがなくても、オタクっていうのは、陰キャラで話しても面白くなくてへんな口調で喋って気にしてないからそことなく不潔感が漂ってて、要するにいじめられキャラか放置キャラ。オタク叩きが始まった時点で学生だったアニメじゃないテレビをおもに見ている人はそれをすぐに身近な人物に重ねただろうし、マスコミが流すネガティブイメージの前にもともと悪いイメージを持っていただろうから、それに性犯罪とロリコンを加えてすんなり受け入れられた。
だからいまさらオタクのイメージを「宮崎勤」から「一つのことに熱中する人(例)」みたいに明るく変えようとして、オタクに暗いイメージをなすりつけた時みたいにうまくいくわけがない。アニメじゃないテレビをおもに見ている人のオタクのイメージは宮崎勤その他のマスコミがながしたイメージではなく、身近な人物だから。それはマスコミが流すのなんかより強固なイメージでそれを覆すようなイメージをマスコミは流せない。