別のメディアなのに似ているもの其の3

(すでに似ているものっていえないんですが)

別のメディアの作品の組み合わせっていうのは、要するに音楽を聴きながら本とか漫画を読むとかいうことです。ラジオでランダムに曲を聞いていると、なんだか胸に迫るような組み合わせも時々あったりします。
まあそんなぴったりなやつはあんまりないけど、舞城王太郎スピッツの曲は合わないじゃないですか。逆に気にならない組み合わせもある。
曲調や文体、絵のタッチ、ストーリーの持つ要素っていうのはどこか重なり合うとこがあるんでしょう。


それがぴったり合うっていうのは本当に数少ないです。まあ僕のキャパの問題ですが。



アジアンカンフージェネレイション
ソルファ
ループ&ループ
篠房六郎ナツノクモ 4 (IKKI COMICS)
ナツノクモ 4 (IKKI COMICS)
この二つは似たもの同士というよりは相乗効果があると思う。
アジカンの曲はともかく、ナツノクモはネットゲームの話なんですが、アマゾンから軽く紹介引用さしてもらうと、


現実世界から逃避して、ボードゲームに熱中する男・コイル。そのボード内で「都市伝説」を築きあげた謎の強者・エンジン男。空想世界を闊歩するプレイヤー達のバトルを“空間自在師”が描き切る…!!


空間自在師?
いやそれはともかく、逃避してるだけあってなかなか濃いキャラクターが出てきて、戦闘シーンにも迫力があるし、感情面に自然に踏み込んだストーリーがあって、それでいてしょうもないとこに力かけてる(あとがきとか)いい作品なんですが、
特殊な設定だし長くて時々抽象的になる台詞は誰が言ってんのかよくわかんない時もあるし(尻尾があんまり着いてないから)、ほのかにミステリー仕立てだしで(叙述トリックっぽいのが悪い)
アマゾンのレビューでも評判の読みにくい漫画です。

いい作品なんですけど流れに乗りにくいんですよね。そこでアジカンのこの曲をかけてみたら当りでした。なんていうか曲のテンポが漫画のテンポを引っ張ってくれて、ストーリーに入り込みやすくなる。


まあどちらにしろ面白い作品なので試してみたら良いんじゃないでしょうか。
アジカン好きな人もナツノクモ買っちゃったりしたら良いんじゃないでしょうか。

(ただし僕が実際にループ&ループを聞きながらナツノクモを読んだのは、漫画をすでに読んで再読している時でした。)